RE:不尽探偵
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ナナシ ハ シナナイ。
七氏弥代子の依頼は受理された。
「あの子の服、有名私立高の制服ですよ」
御剣が夢野のよれよれスーツを引っ掴んで耳打ちした。
「ふーん、それで…?」
気のない返事と裏腹に、ニヤけ顔の夢野探偵。素直なんだか、がめついんだか分からない。目は“¥”になってるしさぁ…。
紺色のブレザーに赤のリボン。そして膝丈のプリーツスカートは、紛れもなくあの私立校独自のタータンチェック柄だ。
「失礼ですが、宮澤さんとはどんな関係なのか訊いても構いませんか? なにか深い事情でも……」
御剣が言う。夢野は自分のデスクで頬杖をついている。
「宮澤は私の父です」
弥代子は目を伏せた。
「書類上では親子関係がありませんけど」
「昼ドラみたいだねぇ」
夢野がそれなりに相づちをうつ。
「宮澤は母が身籠もったと分かると、消息をたち毎月養育費だけ振り込んだんです。結婚はしていませんでした」
ギュッと拳に力を込める弥代子。
「私…お父さんにとって邪魔な存在なのかな」
「直接会って確かめたい訳だね、そのことを」
大丈夫、この大探偵夢野に任せておきたまえ! と夢野が胸をはる。
「大探偵って…初めて聞きましたけど」
御剣は一人ツッコミを入れたのでした。
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